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ダイハツディーゼルグループ環境ビジョン2030

ダイハツディーゼルグループは、「パリ協定」及び「持続可能な開発目標(SDGs)の目標年にあたる2030年時点の到達目標として、2019年5月に新たに「ダイハツディーゼルグループ環境ビジョン2030」を策定しました。ダイハツ工業株式会社の「ダイハツグループ環境アクションプラン2030」を共有し、事業活動における環境負荷を低減するとともに、「地球温暖化の防止」「循環型社会の形成」「生物多様性の保全」を目指すべき目標として定め、その実現に向けグループ全体で取り組みを進めます。

取り組みについて

環境戦略重点テーマ

ダイハツディーゼルグループでは、環境ビジョンを実現するために、環境保全と企業経営の両立に全力で取り組み、次の3項目を環境戦略重点テーマとして掲げ、具体的な目標・施策を設定し、着実に活動し続けます。

  1. 高効率かつ、環境負荷の低い環境対応型機関の開発・販売を積極的に進める

    当グループでは、さらなる環境負荷低減のため、長年信頼性を評価頂いて来た当社のディーゼル機関技術とガス機関技術を融合し、液体燃料とガス燃料双方を切り替えて運転可能なデュアルフューエルエンジンのラインナップを充実させています。本機関のガスモード運転時は、従来機関比でNOxを80%カットできます。
    また、船舶から排出されるNOxを削減し、IMOのNOx3次規制を達成するSCRシステム(選択触媒還元法脱硝装置)を開発、商品化し、環境戦略の一つとして大気汚染防止への取り組みを積極的に進めています。


  2. 生産標準化とリードタイム短縮等による生産改革を行い、エネルギー使用量の最小化を進める

    生産活動による環境負荷要素は工場運営電力及び内燃機関の燃料消費率の削減がテーマです。電力エネルギー削減は、生産・物流のムダ排除により、エネルギー消費の低減はもとより製造リードタイムを短縮させる事で生産効率を高め、工場インフラエネルギーの低減を目標管理しています。また、大規模な電力消費設備の順次更新や電力管理システムなどに投資し、エネルギーを有効利用することで削減目標に取り組んでいます。燃料消費においては、試験運転の短縮及びレス化と発生したエネルギーの回生設備の投資を積極的に実施し削減目標を達成します。


  3. コンプライアンスの順守及びステークホルダーとの協働により、社会的課題を解決し、事業活動が影響を及ぼす範囲における環境保全に貢献する

    当社グループの生産拠点周辺および周辺水系下流域に、生物多様性に関する法令が定める保護地域がないことを確認しています。また、今後も生物多様性価値が高いとされている地域で操業する場合においては、リスク分析を行い、予防原則アプローチで生物多様性保全に取り組みます。守山事業所においては、事業所内および周辺水路に生息する外来生物の駆除や希少生物の保全等、自然と生き物を見守る活動に取り組んでいます。
    また、環境負荷の少ない製品の供給を目標とし環境負荷低減製品(環境に配慮した製品)の調達を進めています。これらの活動を確実に進めるため、当社グリーン調達ガイドラインに基づき、お取引先様の環境その他への取り組みの調査と調達品に含まれる環境関連物質調査など、お取引様とともにグリーン調達を推進します。